こんにちは、haeriです。
今回はソルラル(旧正月)およびチュソク(秋夕)に行う韓国の伝統儀式チャレ、またソルラル文化についてお話します。
チェサ(祭祀)とチャレ(茶礼)
2つとも祖先を祭る儀式としては似ていますが、目的が違います。
チェサ(祭祀): 祖先の命日の夜、故人を記憶するため
チャレ(茶礼): ソルラルやチュソクの朝、祖先に挨拶をし、感謝の気持ちを伝えるため
そのためチェサが法事、チャレは祖先と一緒にお祝いをする行事だということです。
チャレがチェサより簡易的で使用する料理が少なく、儀式の内容も省略されます。
チャレやチェサの内容は地域や家庭により異なるため今回は私が経験した彼氏の家のチャレをご紹介します!
チャレ(茶礼)準備
チャレの準備は前日から始まります。
祖先に食べてもらう料理を準備します。
これはジョンというもので左から豆腐ジョン、魚ジョン、肉ジョンです。
豆腐ジョン: 豆腐の表面をただ焼いたもの
魚ジョン: 魚に小麦粉をまぶし、といた卵に付けて焼いたもの
肉ジョン: 동그랑땡(トングランテン)というミートボールみたいなものを魚ジョンと同じように焼いたもの
またナムルという野菜を調理したもの(ほうれん草、もやし、わらび)3種類も準備します。
チャレ(茶礼)当日
チャレは朝ごはんを食べる前なので朝8時頃に行いました。
(祖先が先に食事をするため)
チャレサン(茶礼床)
このように祖先に料理を食べてもらうテーブルをチャレサン(茶礼床)と言います。
料理を並べる順序が決まっているそうですが、これも地域や家庭により違います。
1列目: ご飯やお酒、トックク(ソルラル)、松餅(秋夕)
2列目: ジョン(「魚東肉西」でならべる)
(3列目: 汁物 今回は省略)
4列目: ナムル(野菜のおかず)、キムチ
5列目: 干しタラを一番西に、果物(「紅東白西」でならべる)
※一番手前が5列目。
ここで今回特別なのが、ソルラルには韓国ではトックク(お餅の汁)を食べるので、トッククをお供えすることです。
儀式
儀式は長男が行い、儀式を進行する人を「祭主」と言います。
1. 분향(焚香): お線香を焚いて祖先を呼び、祭主がジョル(お辞儀)を2回する
2. 강신(降神): 真ん中に置いてある砂にお酒を3回に分けて注ぐ(地面の神にチャレを行うことを知らせる)
3. 참신(参神): 全員がジョル(お辞儀)を2回する
4. 초헌(初獻): お酒をお供えし、祭主はジョル(お辞儀)を2回する
5. 삽시(揷匙): お箸を金色のお皿に3回ついてお皿の上にきれいに並べる
6. 사신(辭神): 最後に全員でジョル(お辞儀)を2回する
上記を終え、終わりかな?っと思ったらもう1回やるってなって
??!?!?!?
って感じでしたが、これは最初に行ったのが祭主のおじいちゃんおばあちゃんへのチャレで、お父さんの分ももう一度同じように行うということでした。
こういう風に漠然と祖先に挨拶するのではなく、相手を決め、真ん中に置いてある신위(神位)という所に名前を書き、世代ごとに行います。
これがジョル(お辞儀)なのですが、よく見ると
親戚のワンちゃんも一緒にお辞儀(笑)
ソルラルに欠かせない세배(セベ)と세뱃돈 (セベットン)
ソルラルの日には必ず大人へ挨拶をします。
韓国で挨拶というのはジョル(お辞儀)をすることなのですが、
ここで注意!!!
さっき祖先にはお辞儀を2回しましたが、ここでは2回行うととっても怒られることになります!!!(笑)
なぜかというと2回行うのは亡くなった人に対するお辞儀だからです。
生きている人には1回のみ!行います。
こうしてお辞儀を1回したのち大人の方々が세뱃돈(お年玉)を渡します。
彼氏と合わせてこんなにもらいました(> <)へへ
今回は韓国の伝統儀式チャレとソルラルの時に行う行事についてお話しました!
長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
あんにょん
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